鉄鋼メーカーが電気炉を利用し、原料である鉄スクラップを溶解する際、微粉末のダストが発生します。これを一般に製鋼ダストと呼んでいます。
その発生量は国内で年間約4,50万トンとも言われており、このダストの中には約20〜30%の亜鉛が含まれています。これらダストを回収し、非鉄金属製錬メーカーへ亜鉛の原料としてお納めするのが私共の仕事です。
非鉄製錬メーカーでは、このダストから亜鉛の中間原料となる粗酸化亜鉛を製造し、更には亜鉛地金、亜鉛化成品等として製品化されています。
創業当初より、この事業に携わってきた私共は、昭和53年までは自社でこの中間原料を製造しておりました。その後、商社の立場に立ち、現在に至るまで約30年間に亘り延べ230万トンのダストをお客様へ納めて参りました。
近年、非鉄製錬メーカーでは、この酸化鉱の代表ともいえる粗酸化亜鉛を非常に重要な原料ソースとして位置付けられており、今後益々その付加価値が高まっていくものと思われます。